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資源エネルギー庁長官賞を受賞しました

2003年06月10日

(財)ヒートポンプ・蓄熱センター主催の 『第5回 電力負荷平準化機器・システム表彰』において、「晴海アイランド トリトンスクエアにおける大容量水蓄熱システム」が同表彰制度の最高ランクの資源エネルギー庁長官賞を受賞しました。熱供給施設では初めての受賞です。

『晴海アイランド地区熱供給とは』
平成13年4月より晴海アイランド・トリトンスクエアの事務所、ホール、商業施設に冷暖房などに使う冷水や温水を供給開始しました。特徴は19,060立方メートルの大型蓄熱槽(50mプール約10杯分)を保有した全電気方式の高効率熱源機による熱供給施設です。

◎電力負荷平準化
 ・夜間移行率 : 使用電力量の約68%を夜間に移行しています。
 ・ピークカット率 : 電力負荷ピークを40%カットしています。

◎エネルギーの効率性
 ・年間の一次エネルギー換算COPは、国内トップランナーとなる1.19を達成。

◎環境保全
 ・CO2約61%削減 :
  1GJあたりのCO2排出量は、従来システムの全国平均67kg-CO2/GJ(『地球温暖化対策の推進に関する法律施行令』より)と比較して晴海26kg-CO2/GJで、約61%の削減。
 ・NOx約53%削減 :
  1GJあたりのNOx排出量は、従来システムの全国平均18.9g/GJ(『東京電力環境行動レポート』の排出係数を使用して算出)と比較して晴海8.8g/GJで、約53%の削減。
 ・SOx 約59%削減 :
  1GJあたりのSOx排出量は、従来システムの全国平均 13.1g/GJ(『東京電力環境行動レポート』 の排出係数を使用して算出)と比較して晴海 5.4g/GJで、約59%の削減。
 ・省エネ 約44%削減 :
  大型蓄熱槽と高効率の冷凍機・ヒートポンプを組合わせた蓄熱式空調システムによって、省エネルギーと環境負荷の軽減に大きく貢献。蓄熱システムを活用しない場合と比較して約44%の省エネルギーを達成。

○経済性
 ・コスト 約47%削減 :
  契約電力の低減および産業用蓄熱調整契約等の活用により、電力料金の大幅なコストダウン。

○新規性・創造性
 ・蓄熱槽ディストリビュータ :
  新規にディストリビュータを開発し、温度成層を確保するようにした。
 ・熱源機の高負荷・高効率運転 :
  蓄熱システムの導入により、空調負荷に追従することなく、熱源機を昼夜間通して常に高負荷運転し、効率の低下する部分負荷運転を回避したことに加え、冷却水入口温度並びに熱源機出入口温度を適正に調整し、定格値以上の性能を実現。